「声を狩る2013」イベント詳細

イベントは終了しました。

我々はいま一度、言葉の狩猟採集にもどれるか。
紙や電子の BOOK をはみ出た、これは声と鼓膜たちの“本”の可能性。


「2006年から2009年にかけて、僕は「朗読ギグ」との名称をかぶせて多種のイベントを 敢行した。けれども、当時の僕には音楽により近づこうとする意志しかなかったように思う。だから“ギグ”だった。しかし国内外問わず朗読を続けることで、 明らかに僕自身の朗読観が変わった。それは文学であり、それ以外のさまざまなものである。それは日本語で行なわれても、言語を超越する可能性を秘めてい る。だとしたら朗読とは、そもそも何なのか? そのことを問う場——“空間”——を、ささやかにここに立ち上げる。デビューちょうど15年めの、この 2013年の如月25日に。」
                           古川日出男

作家・古川日出男が、最初の小説『13』を刊行して15年。
記念すべき夜に、古川にゆかりある面々がジャンルを越えて集結し、「小説とは、声とは、音とは何か」を演劇、ライブ、トーク、DJで問う「声を狩る2013 古川日出男の朗読空間」を行います。

出演は、ポップで新進気鋭な劇作家・演出家、三浦直之が主宰する演劇カンパニーのロロ。古川ファンを公言する三浦が選ぶ、古川作品のコラージュを朗読と劇的表現の境界を越えて呈示。
朗読劇『銀河鉄道の夜』の音楽面を手がける、小島ケイタニーラブはライブを。ソロ弾き語りに加え、数年来、古川とユニット「ヒデオブジェクトケイタニーラブ」を組む彼が、芥川龍之介と宮澤賢治をお題にした楽曲を披露します。
対談トークに、HEADZ主宰の批評家、佐々木敦。フルカワヒデオプラスのCD『MUSIC: 無謀の季節』を世に送り出し、古川特集のフリーペーパーも企画・編集する多領域横断型のこの孤高のクリティックが、15年の意味合いを探ります。
文芸誌「新潮」の編集長として、文学のフロントラインの定義を攪拌しつづける矢野優。文芸誌日本初の試みとして、古川の朗読CD『詩聖/詩声』を雑誌付録として発表したプロデューサー矢野がDJを担当、文学の側から純粋に“音”を見据えます。
さらに、当日ご来場者全員に、この夜のために執筆された「古川日出男、書き下ろし短編」を進呈。
それぞれの力がおりなす特別な夜を、目撃してください。

【場所】青山 月見ル君想フ
【日時】開場:19:00/開演:19:30
【料金】前売:3000円(1D付)/ 当日:3500円(1D付)
【出演】古川日出男、ロロ(演劇カンパニー)、小島ケイタニーラブ、
矢野優(「新潮」編集長)、佐々木敦(HEADZ主宰)

※河合宏樹(Pool Side Nagaya http://poolsidenagaya.com)による2007~12年までの古川日出男 朗読記録映像のダイジェストも上映予定。
当日、ご来場者全員に「古川日出男、書き下ろし短編」進呈

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